NISA制度改定を確認しよう
こんにちは。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
最近はウクライナ侵攻や金融緩和などの影響により株価の値動きが大きくなっていますね。皆さんの資産形成は順調に進んでいますか?
今回は2024年から替わるNISA制度についてお話します。
〇NISAとは〇
NISA(にーさ)とは、Nippon Individual Saving Account の略です。
少額投資非課税制度ともいい、日本における株式や投資信託の投資金における売却益や配当への税率を一定の制限の元で非課税とする制度です。
ざっくりと言いますと、本来かかる「税金(約20%)」を「なくす(無料)」にするよというかんじです。
NISAには「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」がありますが、各種類についての説明は今回省きます。
〇NISAの何が替わる?〇
2024年からNISA制度が改定されます。
各種類の改定部分だけを見ていきましょう。
<一般NISA>
一般NISAは2024年から2階建ての「新NISA」に替わります。
口座開設期間が2028年まで5年間の延長となります。また投資上限額は年間120万円から年間122万円に増額されます!
ただし、2段階の投資の合計となります。
そのあたりを確認していきましょう。
今の一般NISAは
非課税期間が5年、年間120万円まで
となっています。
新NISAになると
【1階部分】
非課税期間が5年、年間20万円まで
【2階部分】
非課税期間が5年、年間102万円まで
となっています。
新NISAの1階・2階の内容とメリット・デメリット
【1階部分】
投資対象:つみたてNISA対象商品
投資上限:20万円
【2階部分】
投資対象:株式や投資信託など
投資上限:102万円
(メリット・デメリット)
・1階を利用しないと、原則2階部分が利用できない。
・1階部分は、非課税枠20万円を使い切る必要はなく、少しでも利用していればO.K
・1階部分は終了後に、つみたてNISAへ移行することができる。
・2階部分は現在の一般NISAと同じ。
・レバレッジ商品には投資できない。
・現在一般NISA利用者など経験があれば1階部分の利用をせず2階部分の利用が可能。
2段階にすることで政府が長期・積立・分散での資産形成を促していることがわかります。
現在一般NISAで個別株をメインに売買されている方にとっては非課税枠が120万円から102万円まで減ってしまうので、改悪とも言えると思います。
<つみたてNISA>
口座開設可能期間が2037年までから2042年まで5年間延長されます。
2023年までに、つみたてNISAを始めると20年間の積み立て期間を確保することができます。
<ジュニアNISA>
新規の口座開設は2023年で終了します。
ですが、2024年以降は払い出し制限がなくなります。
2024年以降は各5年ごとの非課税期間終了後もロールオーバーすることで非課税期間の恩恵を受けながら、いつでも売却後の払い出しができるようになります。
〇一般NISA・つみたてNISAどっちを選ぶ?〇
<一般NISAに向いている人>
・ある程度まとまった資金がある。
・個別株など、値上がりを期待して運用したい。
<つみたてNISAに向いている人>
・老後資金や教育資金をつくりたい。
・じっくりコツコツと運用したい。
どちらを選択しても良い・悪いはないです。
周りの意見に流されることなく自分の考えをしっかり持てていれば、どんな運用方法も正解と言えると思います。
〇おわりに〇
今回は2024年から替わるNISA制度についてお話しました。
一般NISA、ジュニアNISAを利用されている方にとっては影響の出る改定になりますね。
今ある制度を最大限活用して、心にゆとりある生活を送りたいですね。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。